b.raceとGoogle Fitbit Airを、同じ時期に1ヶ月ちょい両方使って比べました。
どちらも画面がなく、着けたまま寝られる同じ枠の製品なので、分かれ目はスペックの優劣ではなく、月額を払うかどうかでした。
結論、月額ゼロで健康データを取り続けたいならb.race、AIに健康管理を任せたいならFitbit Airです。

b.race(ブレス)
Fitbit Airとb.raceをスペックで比較すると、違いは3か所
どちらも画面がなく、データはスマホのアプリで見る前提の製品です。まず数字で並べると、はっきり差が出るのは価格の仕組み・バッテリー・大きさの3つでした。
項目 | b.race | Google Fitbit Air |
|---|---|---|
価格(税込) | 14,300円 | 16,800円 |
ランニングコスト | 買い切り(月額なし) | Google Health Premium 月額1,580円 / 年額13,000円(購入時3か月無料・加入は任意) |
バッテリー | 最長12日 | 最大7日 / 実測4〜5日 |
充電 | 専用ケーブル(Type-A)/ 約60分 | 専用ケーブル / 約90分・5分の充電で約1日分 |
重量 | 約20g | 本体約5.2g / バンド込み約12g |
サイズ | 43.2×28×8.7mm | 34.9×17×8.3mm |
防水・防塵 | 5ATM相当 / 防塵は非対応 | 5ATM(水深50m)/ IP68(防塵IP6X相当) |
AI機能 | カロリーAI・AIレポート(β版) | Geminiの健康コーチング(Health Premium 前提) |
アラーム | 振動アラーム / 振動パターンをカスタマイズ可・スマホ側でアラーム音も | 振動アラームあり |
本体の操作 | 横に物理ボタン(ON/OFF・Bluetooth接続) | 本体での操作は不可 |
主な計測項目 | 心拍・SpO2・HRV・睡眠・ストレス・活動量・運動記録 | アクティビティ・睡眠ステージ・健康管理・食事・水分補給・体重・月経周期 |
センサー | 光学式心拍 / 6軸モーション | 光学式心拍 / SpO2 / HRV / 皮膚温変動 / 3軸加速度 / ジャイロ |
運動モード | 19種以上 | 40種類以上 / アクティビティ自動検出 |
ディスプレイ | 非搭載 | 非搭載 |

b.race(14,300円・買い切り)
b.raceは株式会社APPOSTER JAPANが2026年9月9日に出したバンド型です。b.ringシリーズの測定機能を、そのまま手首に載せた製品だと考えれば近いです。
価格は14,300円の買い切り。僕が買った決め手は振動アラームで、次がバッテリーの長さでした。カラーはダークブラックとスカイグレーの2色。
この製品単体のレビューは別に書いています。

b.raceレビュー|画面なしバンドを1ヶ月、振動アラームが当たりだった
b.raceを発売日に買って1ヶ月レビュー。お目当ての振動アラームは満足で、充電は2週間に1回。一方で物理ボタンの誤操作で睡眠が測れない日があり、精度はFitbit Airと比べて測定時間に15〜30分のムラ。14,300円の買い切りで月額ゼロです。
Google Fitbit Air(16,800円+任意の月額)
Google Fitbit Airは2026年5月26日発売で、本体16,800円。高価なスマートリングより手を出しやすい入門価格帯のヘルストラッカーです。
押しているのはGoogle Health Premiumに含まれるGeminiの健康コーチングです。月額1,580円または年額13,000円で、購入時は3か月無料。加入は任意です。

Fitbit Airレビュー|Geminiに健康管理を丸投げしてみた
Fitbit Airを実際に使ってレビュー。ディスプレイなしが睡眠時に効く理由、Google Health PremiumのGemini健康コーチングの実力、スマートリングとの使い分けを体験ベースで解説。バッテリーは実測4〜5日。
ランニングコストの比較 — Geminiを使うなら2年で3.5倍
b.raceは14,300円を払えば終わりで、毎月の出費はありません。データはAppleヘルスケアやGoogleヘルスコネクトにも流せます。
Fitbit Airは本体16,800円に、Geminiを使うなら月額1,580円が乗ります。プラン自体は任意で、入らなくても計測は動きます。
ただGeminiの健康コーチングがFitbit Airの核なので、使うなら払う前提で予算を組むのがおすすめです。
2年使う前提の総額です(購入時の3か月無料を使い、残り21か月を月額で払った場合)。
- b.race:14,300円(買い切り、以降の支払いなし)
- Fitbit Air:16,800円 + 1,580円 × 21か月 = 約49,980円
差は3.5倍ほどです。年額13,000円のプランなら少し下がりますが、開きは残ります。
ただ、これはGeminiを使い続ける前提の数字です。Premiumに入らないなら本体代だけなので、差は2,500円しかありません。
月額を払うならb.raceが明確に安い。払わないならほぼ同額、という読み方になります。
測定の精度は直接比べられていません(分かったのは1点だけ)
b.raceは「まあまあの精度」で、時間が15〜30分ずれます
b.raceの測定機能はb.ring G2と全く同じで、精度の印象も同じく「まあまあの信頼度」です。毎日のトレンドを眺めるぶんには十分だと感じました。
ただFitbit Airと並べて使っていると、b.race側は測定時間に15〜30分のムラが出ました。記録された時間が前後するくらいで、致命的ではありません。
Fitbit Airはスマートリングと測定時間に大差なし
Fitbit Air側は、高額なスマートリングと比べても測定時間にそこまで差がありません。睡眠計測の精度も良好だと感じています。
詳細な睡眠ステージの記録に、Geminiの週単位コーチングがセットで返ってくるのもこちらです。
同じ条件で数字は並べていないので、精度の順位は付けていません
正直に書いておくと、2台を同じ日に同じ条件で着けて数字を並べたわけではないので、心拍が何回ずれるという比較はできていません。
なので、この軸に勝ち負けは付けません。分かったのは「b.race側の記録時間が15〜30分前後した」という1点だけです。
バッテリーはb.race — 充電が週1回から半月に1回になりました
b.raceは最長12日で、充電は半月に1回
b.raceは公称で最長12日です。b.ringシリーズの連続7日のほぼ倍で、充電のタームが週1回から半月に1回に変わりました。
週末の旅行や出張でも、充電ケーブルを持ち運ぶ必要がほぼありません。
Fitbit Airは実測4〜5日で、週2回の充電
Fitbit Airは公称が最大7日ですが、実測では4〜5日でした。充電は週2回くらいのペースです。
ただ5分の充電で約1日分を補えるので、朝の身支度のあいだに挿しておけば足ります。回数は多いものの、運用でカバーできる範囲です。
充電ケーブルはどちらも専用品なので、ここは差がつきません。b.raceはType-Aの専用ケーブルで、持ち運びは少しやっかいです。
充電の手間をいちばん減らしたいなら、12日持つb.raceのほうが素直だと思います。
着け心地と存在感の比較 — 5.2gのFitbit Airと、20gのb.race
着けた瞬間の感想は「大きいな!」でした
b.raceを着けた瞬間は「大きいな!」と思いました。バックル裏の密着させる装置が大きく、どちらの色でもかなり存在感があります。
Fitbit Airは本体約5.2g、バンド込みでも約12gで、黒を選べばビジネスの場でも浮きません。目立たなさはこちらが明確に上です。
寝るときはどちらも問題ありません
b.raceは厚さ8.7mmで寝返りでも引っかからず、Fitbit Airは約5.2gで負荷をほぼ感じません。どちらもウェアラブルウォッチを着けて寝ていた頃とは、はっきり違います。
時計や指輪を着けて寝るのが苦手で乗り換えるなら、どちらでも目的は果たせると思います。
運動中は、どちらも画面がなく集中できる
Fitbit Airは運動中の計測で不満はなく、精度も高いと感じています。b.raceも、約20gの軽さで激しい動きでも手首が揺れにくいです。
画面がないおかげで視線を奪われないのは、どちらも同じでした。
着け心地と目立たなさはFitbit Airの勝ちです。軽さの差が大きいからです。ただし運動中のブレにくさは別で、ここはb.raceが上でした。
AIとアラームの比較 — AIはFitbit Air、アラームはb.race
Geminiが自分からアドバイスしてくるのがFitbit Airの持ち味
Google Health Premiumに入ると、Geminiが全データを読んで自分からコメントを返してきます。食事の写真からカロリーを出したり、寝る前に1日の振り返りを送ってきたりします。
睡眠は詳細なステージ記録に加えて、週単位のコーチングまで返ってきます。数字を自分で読み解くのが面倒な人には、ここがいちばん大きい差だと思います。

b.race側にもカロリーAIとAIレポートはあります。ただb.ring G2と同じものがずっとβ版のままで、当てにはしていません。
AI機能を当てにして買うなら、b.race側は数に入れないほうが安全です。ここはFitbit Airがはっきり上です。
振動アラームは、カスタマイズできるぶんb.race
どちらも手首の振動で起こしてくれて、僕はこの機能自体がかなり好きです。
そのうえでb.raceは、振動パターンをカスタマイズでき、スマホ側でアラーム音も足せます。調整できるという点ではb.raceが上で、Fitbit Air側に同じ調整があるかは確認していません。
通知の扱いも少し違って、b.raceはSNS通知は来ないかわりに、重要な電話やSMSは振動で知らせてくれます。
Fitbit Airは通知をスマホ側で受ける方式で、本体では確認も操作もできません。
気になったポイント・デメリット比較
良いところだけ並べても選べないので、1ヶ月で気になった点も書いておきます。
b.raceの惜しいところ
- 本体横の物理ボタンを間違えて押してしまい、その晩の睡眠が測れていないことがありました。正直「ちょっと微妙」です
- カロリーAIとAIレポートがずっとβ版のままで、AI目当てなら期待しないほうがいいと思います
- 防塵には対応していないので、砂浜や泥、埃の多い場所では注意が必要です
- 専用の充電ケーブル(Type-A)を使うので、持ち運びは少しやっかいです
水に関してはどちらも5ATM相当なので、汗やプールで困ることはありません。
防塵は、Fitbit Air側が公式サポートページでIP68に対応すると明記しています。IP68の「6」は防塵の等級で、数字で言えばb.raceより上です。
ただし同じページに「完全な防塵または防水仕様ではない」とも書かれています。砂浜や工事現場のような粉塵の多い場所では、過信しないほうがいいと思います。
Google Fitbit Airの惜しいところ
- バッテリーが実測4〜5日で、公称の最大7日には届きませんでした
- 充電は専用ケーブルのみで、ケースに置くだけで充電できるスマートリングより一手間かかります
- 本体では何も確認・操作できません(b.raceは物理ボタンでON/OFFとBluetoothだけ操作できます)
- バンドがマジックテープ式で、最初は安っぽいと感じました。別タイプのバンドに交換できます
- Geminiの健康コーチングを使うなら、月額1,580円が乗ります
どちらの惜しい点も、買う前に分かっていれば致命的ではないと思います。
用途別おすすめはこれ
月額を払わずに健康データを取りたいならb.race
毎月の出費を増やしたくない人、充電の手間を減らしたい人、運動に100%集中したい人にはb.raceが向いています。14,300円を払ったあとは何もかかりません。
すでに高級時計やお守りのリングを着けている人にも合うと思います。反対の腕に着けても両腕時計にはならないので。

b.race(ブレス)
数字の安定とAIに任せたいならGoogle Fitbit Air
記録のブレが気になる人、数字を自分で読まずにAIから結論をもらいたい人にはFitbit Airが向いています。
2026年10月時点では購入時に3か月無料が付くので、まずそこでGeminiに健康管理を任せる感覚を試すと判断しやすいと思います。

Google Fitbit Air
どちらを選んでも後悔しにくい人
スマートウォッチの画面と通知に疲れた人、時計や指輪を着けて寝るのが苦手な人は、どちらでも目的は果たせます。
細かく分けるなら、こうなります。
- 充電の回数をとにかく減らしたい → b.race
- 振動アラームで起きたい → b.race
- 腕を見ても気づかれたくない → Fitbit Air
- 食事や体重まで1つのアプリに集めたい → Fitbit Air
まとめ:月額ゼロならb.race、軽さとAIならFitbit Air
はっきり差が出たのは、次のところです。
- b.race: ランニングコスト(月額を払う場合)/ バッテリー / 振動アラーム
- Fitbit Air: 着け心地と目立たなさ / AI
- 比べられていない: 測定の精度
b.raceは14,300円の買い切りで月額ゼロ、バッテリーは最長12日。代わりに測定時間に15〜30分のムラがあり、AI機能はβ版のままです。
Fitbit Airは5.2gの軽さとGeminiが強みです。代わりに実測4〜5日で週2回の充電になり、Geminiを使うなら月額が乗ります。
どちらも画面がなくて着けたまま寝られるので、月額を払えるかどうかで選ぶのがおすすめです。
スマートリングも含めて画面なしの選択肢を見たいなら、こちらも参考になると思います。
Fitbit Air vs スマートリング|心拍を実測して比べた
Fitbit AirとOura Ring 5、RingConn Gen 3を同じ条件で着けて心拍を実測。安静時・運動後の数値に加え、価格・サブスク・バッテリー・アラームの有無まで比較し、タイプ別にどれを買うべきかを整理しました。


