スマートリング3機種を使い比べた結果、SOXAI RING 2が一番つけてることを忘れた

スマートリングは「つけていることを忘れるか否か」が、継続使用の分かれ目になります。画面もバイブもない指輪型デバイスは、スペック表を並べただけでは差が見えにくい製品カテゴリです。

この記事では、フィンランド発のパイオニアOura Ring 4、中国発でバッテリー性能を押し出すRingConn Gen 2、日本製で最細幅を謳うSOXAI RING 2の3台を実際に使い比べました。サブスクの有無、計測の精度、つけ心地。このあたりを軸に比較していきます。

先に結論を書きます。迷ったらSOXAI RING 2です。サブスク不要で週1充電、そして何より「つけている感覚がゼロ」という一点で、毎日使い続けるハードルが圧倒的に低い。ただし、睡眠データの精度を最優先するならOura Ring 4が抜けています。用途で選ぶべき3製品なので、最後まで読んで自分に合う1台を見つけてください。

項目

Oura Ring 4

RingConn Gen 2

SOXAI RING 2

価格(税込)

¥52,800〜¥74,800

¥52,800〜¥79,800(カラーにより異なる)/ Amazon実勢¥40,000前後

¥39,980

サブスクリプション

¥999/月 または ¥11,800/年(初月無料)

不要(永年無料)

不要(永年無料)

バッテリー持続時間

5〜8日

最大12日(充電ケース併用で最大150日)

最大14日

幅 / 厚さ

7.9mm / 2.88mm

6.84mm / 約2.0mm

6.7mm / 2.7mm

重量

3.3〜5.2g

3.0g

2.1〜2.7g

センサー

18経路マルチ波長PPG / デジタル体温 / 加速度計

光学式PPG / 皮膚温度 / 3D加速度

Deep Sensing™(光学式PPG)/ 皮膚温度 / AI搭載3D加速度

防水

100m

IP68(100m)

100m(水泳・サウナ対応)

素材

フルチタン

チタン合金 + PVDコーティング

チタン合金

対応OS

iOS / Android

iOS 14以降 / Android 8.0以降

iOS 12以降 / Android 6.0以降

サイズ展開

4〜15号(12サイズ)

6〜14号(9サイズ)

8〜26号(10サイズ)

カラー数

6色

4色

5色

発売日(日本)

2025年7月17日

2025年5月16日

2025年12月10日

Oura Ring 4

フィンランドのOura Health社が手がけるスマートリングのフラッグシップモデルです。2025年7月に日本市場に正式参入しました。センサー経路を前世代の8経路から18経路に増やし、指の形状や肌色に応じて最適な計測経路を自動選択する設計が特徴です。本体価格はカラーにより¥52,800〜¥74,800で、詳細データへのアクセスには別途サブスクリプション(¥999/月または¥11,800/年)が必要です。

Oura Ring 4

Oura Ring 4

RingConn Gen 2

中国・RingConn社の第2世代モデルで、Makuake上での日本向けクラウドファンディングで歴代1位の支援額を記録した後、2025年5月に一般販売を開始しました。最大12日間のバッテリー持続に加え、付属充電ケースを活用すると最大150日間の運用が可能という電池設計が公式の訴求点です。アプリ利用は永年無料で、サブスクリプションは不要です。公式価格は¥52,800〜¥79,800(カラーにより異なる)ですが、Amazon等では¥40,000前後で流通しています。

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RingConn Gen 2 スマートリング

RingConn Gen 2 スマートリング

SOXAI RING 2

国内スタートアップのSOXAI(ソクサイ)社が開発した日本製スマートリングの第2世代モデルです。2025年12月10日発売で、幅6.7mmという3機種中最細の筐体サイズを実現しています。バッテリー持続は最大14日間で、価格は¥39,980(税込)の買い切り型。サブスクリプションは不要です。睡眠スコアの評価項目を7軸に拡充した点と、独自の「Deep Sensing™」センサーを公式が前面に押し出しています。

装着感を比べる——数ヶ月つけて差が出た

スマートリングを買う理由の大半は「スマートウォッチの手首圧迫から解放されたい」です。自分もそうでした。で、3台とも軽いのは軽い。2〜3g前後で、どれも最初は「おっ、軽い」と思います。差が出るのはその先です。

SOXAI RING 2——身体の一部に近い感覚

2.1〜2.7g。数字だけ見るとRingConn Gen 2と大差ないんですが、数ヶ月つけ続けた結果がまるで違いました。外すタイミングが一切ない。存在を意識する瞬間がゼロ。「着けていることを忘れる、が大げさではないとわかります」——これ、使い始めて1週間で書いたメモなんですが、数ヶ月経った今はもっと強く思っています。もはやアクセサリーですらなく、身体の一部に近い感覚です。

スマートウォッチを使っていた頃の「充電しなきゃ」「着けなきゃ」というルーティンから完全に解放されたのは、この製品だけでした。

Oura Ring 4——1ヶ月でほぼ無意識に

手首への圧迫感がゼロ。これだけで乗り換えた価値があります。PC作業中も存在感ゼロで、1ヶ月後にはほぼ無意識になりました。ただし最初の1週間は指にリングがある感覚がちゃんとあります。慣れの期間が必要です。

指の選び方も少し工夫が要りました。消去法で人差し指に落ち着きましたが、食事中だけ箸に当たるので中指に移す運用をしています。サイズ選びも最初間違えて交換する羽目になったので、サイジングキットでの測定を強くおすすめします。

RingConn Gen 2——「あ、つけてたな」が消えない

2〜3gでほとんど存在感なし……と言いたいところですが、正直に書きます。1ヶ月使っても、指を曲げる瞬間や物を握る瞬間に「あ、つけてたな」と思い出す瞬間が残りました。SOXAI RING 2やOura Ring 4ではこの感覚がなくなったので、微妙な設計差なんだと思います。

ただ、リング内側の突起がセンサーの向きを自然に誘導してくれる設計はよくできています。ポンと指に通すだけで正しい位置に収まるので、位置調整のストレスはゼロでした。マットブラックの仕上げも、傷や皮脂が目立ちにくくて1ヶ月後もきれいなままです。

サイズ出しは糸で計測する原始的な方法でしたが、US 9号を右人差し指に装着してぴったりでした。

装着感ではSOXAI RING 2が一歩も二歩もリード。数ヶ月後に存在を意識する瞬間がゼロという体験は、他の2台では得られませんでした。数ヶ月経った今も外す理由が見つからない。もうこれだけで選んだ価値はあります。

バッテリー持ちを比べる——週1充電と毎日充電の差は大きい

スマートウォッチで一番だるかったのが充電です。毎日とか2日に1回とか、地味にストレスだった。スマートリングはどれもバッテリー持ちが良いですが、ここにも明確な差があります。

SOXAI RING 2——週1充電で「革命的」

週1充電で十分持つと、充電のことを考える瞬間がなくなります。大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にそうなんです。スマートウォッチ時代の「あ、充電切れてた、昨夜のデータ取れてない」がなくなっただけで、生活の小さなストレスが1つ減りました。

RingConn Gen 2——スペック最大12日

カタログスペックでは最大12日。SOXAI RING 2と比べて大きな差はないはずですが、実測での比較ファクトが手元にないので、スペック値の紹介にとどめます。

Oura Ring 4——入浴充電が自然すぎる

公称5〜8日で、3台の中では最短です。ただ、運用でカバーできています。入浴中に充電、出たら装着。30分で約30%回復するので、毎日の入浴時間だけで十分賄えます。この運用が自然すぎて、バッテリー持ちの短さをデメリットと感じたことはほぼありません。

とはいえ、気にしなくていいのと、工夫して気にならなくしてるのは別物です。

バッテリー持ちではSOXAI RING 2の勝ち。「充電のこと考えなくていい」のと「うまくやれば大丈夫」は、やっぱり全然違います。

睡眠トラッキングの精度——3台同時に着けて寝てみた

スマートリングを買う人の多くは睡眠データが目当てだと思います。自分もそうでした。で、3台の睡眠トラッキングには、はっきり差がありました。

同じ夜に3つのスマートリングを同時に着けて寝る、という泥臭い検証をやりました。指に3本。寝相が悪い人間がやることではないかもしれません。

3リング同時装着の睡眠データ比較

測定項目

Oura Ring 4

RingConn Gen 2

SOXAI RING 2

睡眠スコア

53(要注意)

61(良好)

41(注意)

ベッドにいた時間

1:23〜6:19(4時間56分)

1:23〜6:15(4時間52分)

1:11〜6:20(5時間09分)

実際の睡眠時間

4時間19分

4時間27分

4時間36分

睡眠効率

88%

91%

89%

入眠までの時間

12分

23分

浅い睡眠

75%(3時間14分)

50.7%(2時間22分)

51%(2時間27分)

レム睡眠

14%(36分)

21.4%(1時間)

22%(1時間03分)

深い睡眠

11%(29分)

23.2%(1時間05分)

23%(1時間06分)

平均血中酸素

94%

97%

96%

睡眠時の呼吸

最適(乱れなし)

正常(特記なし)

大きな乱れ

面白いのは、RingConn Gen 2とSOXAI RING 2の睡眠ステージ判定がほぼ一致していること。レム睡眠も深い睡眠も、割合がほとんど同じです。一方でOura Ring 4だけが「ほとんど浅い睡眠(75%)」と判定。深い睡眠も11%しかありません。

Oura Ring 4は睡眠ステージの判定基準がかなり厳しめです。少しの寝返りや心拍変動でも「浅い睡眠」としてカウントしている可能性があります。裏を返せば、Ouraのデータが「一番シビアに現実を見せてくれる」とも言えます。

もう一つ面白い結果が、呼吸の判定です。Oura Ring 4は血中酸素94%なのに「最適」と判定。SOXAI RING 2は96%と高めなのに「大きな乱れ」と警告を出しています。SOXAIのほうが、瞬間的な血中酸素の低下(呼吸の止まり)に敏感に反応するアルゴリズムを持っているようです。

この結果を見て行動が変わりました。深い睡眠の時間が思っていたより短いことがわかり、23時台には布団に入るようにしています。毎朝アプリをチェックするのが習慣になって、休憩通知も地味に助かっています。データ見て実際に動きが変わる、これがスマートリングの良さだと思います。

睡眠ステージの精度ではOura Ring 4が最も厳しく、RingConn Gen 2とSOXAI RING 2はほぼ同じ傾向。ただし呼吸の乱れ検知はSOXAI RING 2が最も敏感で、いびきや無呼吸の兆候を見つけたい人にはSOXAIが有利です。

Oura Ring 4

Oura Ring 4

ランニングコスト——サブスク月額¥999は2年で2万円の差になる

スマートリングの比較で意外と見落とされがちなのがランニングコストです。ここに3台で決定的な差があります。

SOXAI RING 2・RingConn Gen 2——サブスク不要

SOXAI RING 2は39,980円の買い切り。1年使えば月あたり約3,300円。RingConn Gen 2もサブスク不要で、本体価格だけで全機能が使えます。

Oura Ring 4——月額¥999が重くのしかかる

Oura Ring 4はサブスクリプションが必須で月額¥999(年払いなら¥11,800)。月額プランで2年使うと約24,000円の差が開きます。睡眠精度の高さに価値を感じるなら納得の投資ですが、「試しにスマートリングを使ってみたい」層にはハードルが高い。

ランニングコストではSOXAI RING 2とRingConn Gen 2の買い切り勢が圧勝。特にSOXAI RING 2は装着感やバッテリーでも優位なので、コスパという軸では頭一つ抜けています。

アプリの使い勝手——毎朝開くものだから差が出る

スマートリング本体には画面がないので、体験の半分はアプリで決まります。ここはOura Ring 4が強い。

Oura Ring 4——洗練されていて広告が少ない

Oura Ring 4 アプリ画面イメージ
Oura Ring 4 アプリ画面イメージ

モダンなUIで、毎朝チェックする習慣が自然にできました。広告が少ないのも地味にポイントで、ヘルスケアアプリに広告が出ると一気に萎えるので。

RingConn Gen 2——グラフ豊富でキャラクターUIが直感的

RingConn アプリ画面イメージ
RingConn アプリ画面イメージ

多様なグラフでデータを可視化してくれます。ストレスチェックは4段階のニコちゃんキャラで表示されるので、数字を読むより直感的。行動レベルのアドバイスも出してくれて、「で、どうすればいいの?」に答えてくれる設計です。

SOXAI RING 2——手動同期が唯一にして最大のネック

SOXAI RING アプリ画面イメージ
SOXAI RING アプリ画面イメージ

ここがSOXAI RING 2の最大の弱点です。データ同期が手動必須。しかも4日以上同期しないとデータが消失します。週末を挟んでうっかり忘れると、金曜の夜から月曜の朝までのデータが消える。朝のルーティンに「アプリを開いて同期」を組み込んで対策していますが、これは明確にストレスです。

アプリの使い勝手ではOura Ring 4の勝ち。毎朝開くものなので、UIのできと自動同期かどうかが地味に響いてきます。SOXAI RING 2は装着感で最高評価をつけましたが、アプリは正直もう少し頑張ってほしい。

Oura Ring 4

Oura Ring 4

気になったポイント・デメリット比較

3台とも「完璧」ではありません。使い比べたからこそわかったデメリットをまとめます。

Oura Ring 4

  • サブスク必須(月額¥999):2年で約2万円。睡眠精度への投資と割り切れるかどうか。年払いにすると¥11,800/年で多少安くなります
  • 質感がシンプルすぎる:高級感を求める人には向いていません

RingConn Gen 2

  • バイブレーション非搭載:最大にして唯一の弱点。バイブさえあれば完全にスマートウォッチを卒業できたんですが、そこだけが惜しい。目覚まし時計だけはスマホに頼る朝が続いています

SOXAI RING 2

  • 手動同期必須+4日未同期でデータ消失:朝のルーティンに組み込めば対策できますが、忘れっぽい人には致命的。アプリのプッシュ通知でリマインドしてほしい
  • アラーム(バイブレーション)非搭載:スマートウォッチに戻りたくなる唯一の瞬間。Oura Ring 4だけがバイブアラームを搭載しているので、リングで起きたい人はOura一択です

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RingConn Gen 2 スマートリング

RingConn Gen 2 スマートリング

用途別おすすめはこれ

3台はスペック上似ていますが、使い比べると「誰に合うか」がはっきり分かれます。

  • 睡眠データを本気で改善したい人 → Oura Ring 4睡眠ステージの判定が最も厳しく、甘い数字でごまかさないタイプ。深い睡眠の短さに気づいて23時就寝に変えた、という実際の行動変容が起きました。サブスク月額¥999は「睡眠コーチへの月謝」と考えれば安い
  • ランニングコストを抑えて長く使いたい人 → SOXAI RING 239,980円買い切り。装着感・バッテリーも最高評価で、「とりあえず1年試してみたい」人に最もハードルが低い
  • 機械式時計と重ね付けしたい人 → RingConn Gen 2腕時計好きでも健康管理ができる、という設計思想に共感できるなら本命。マットブラックの仕上げは時計の邪魔をしません
  • とにかく存在感なく24時間つけ続けたい人 → SOXAI RING 2数ヶ月後に存在を意識する瞬間がゼロ。これは使ってみないと伝わらないんですが、つけた瞬間にわかります
Oura Ring 4

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RingConn Gen 2 スマートリング

RingConn Gen 2 スマートリング

まとめ:迷ったらSOXAI RING 2を選べ

3台を使い比べて、冒頭の結論は変わりませんでした。

Oura Ring 4は睡眠トラッキングの精度とアプリの完成度で頭一つ抜けています。スマートウォッチには戻れないと言い切れるだけの体験価値がある。ただしサブスク月額¥999は人を選びます。

RingConn Gen 2はマットブラックの質感と機械式時計との相性が光ります。バイブさえあれば完璧だった、と何度思ったかわかりません。

SOXAI RING 2は「つけていることを忘れる」を最も高いレベルで実現した1台です。サブスク不要で週1充電、しかも数ヶ月後にも外す理由が見つからない装着感です。手動同期のだるさはありますが、朝のルーティンに組み込めば解決できます。

スマートリング選びで一番大事なのは「毎日つけ続けられるか」です。どれだけ精度が良くても、外して放置したら結局使ってないのと同じです。その点でSOXAI RING 2は、身体の一部に近い感覚で存在し続けてくれます。迷ったらSOXAI RING 2で大丈夫です。