スマートリング2機種を1ヶ月ずつ使い比べた結果

Oura Ring 4が1位です。

Oura Ring 4とRingConn Gen 2、どちらも本体価格は¥52,800から。スペック表だけ見ると正直どっちを選べばいいかわかりません。

この記事では、両方を1ヶ月ずつ指にはめて生活した体験をもとに、スペック表では絶対に見えない「使ってみないとわからない差」をまとめました。手首にゴツい塊をつけて寝るのがストレスで、結局外してしまう。外したら睡眠データも何もないわけです。同じ悩みを抱えている人の参考になればと思います。

項目

Oura Ring 4

RingConn Gen 2

本体価格

¥52,800〜¥74,800

¥52,800〜¥79,800

サブスクリプション

¥999/月 または ¥11,800/年

不要(アプリ永年無料)

2年間の総コスト(最安本体・年額プラン)

¥76,400〜

¥52,800

バッテリー持続

最大8日

最大12日(充電ケース併用で最大150日)

PPGセンサー経路数

18経路(赤・赤外・緑LED)

記載なし

体温センサー

あり

あり

睡眠時無呼吸モニタリング

あり

あり(自動検出)

バイブレーション

なし

なし

リング幅

7.9mm

6.84mm

厚さ

2.88mm

1.94〜3.52mm

重量

3.3〜5.2g

2〜3g

素材

チタン(フルチタン構造)

チタン合金 + PVDコーティング

防水性能

100m防水

IP68(水深100m)

サイズ展開

4〜15(12サイズ)

US 6〜14(9サイズ)

対応OS

iOS / Android

iOS 14.0以降 / Android 8.0以降

発売日(日本)

2025年7月17日

2025年5月16日

Oura Ring 4

フィンランドのOura Healthが展開するスマートリングの第4世代モデル。18経路のマルチ波長PPGセンサーを搭載し、心拍数・HRV・血中酸素・体温・呼吸数など50項目以上のデータを計測します。本体はフルチタン構造で、カラーはSilver / Black / Brushed Silver / Stealth / Gold / Rose Goldの6展開。価格はカラーによって¥52,800〜¥74,800と幅があります。詳細な健康データへのアクセスには月額¥999または年額¥11,800のメンバーシップが必要で、サブスクなしでは3項目の基本スコアのみ参照できます。

RingConn Gen 2

中国のRingConnが展開するスマートリングの第2世代モデル。自動睡眠時無呼吸モニタリングを含む健康トラッキング機能を、追加費用なしで利用できる点が特徴として打ち出されています。本体は航空宇宙グレードのチタン合金にPVDコーティングを施した構造で、カラーはFuture Silver / Matte Black / Royal Gold / Rose Goldの4展開。Rose Goldのみ¥79,800で、それ以外は¥52,800(公式価格)。バッテリーは最大12日間で、別売りの充電ケースを使用すると最大150日まで延長できます。日本では2025年5月より一般販売が開始されました。

装着感を比べる — 1ヶ月つけっぱなしで使った感想

スマートリングを選ぶとき、スペック表の「重量」だけで装着感を判断するのは危険です。2〜3gと3.3〜5.2g、数字だけ見ればRingConn Gen 2の圧勝に見えます。でも実際に1ヶ月ずつ使ってみると、話はそう単純じゃありませんでした。

Oura Ring 4は人差し指に装着して使いました。最初の数日は「指輪をしている」という意識がありましたが、1ヶ月経つ頃にはつけていること自体を忘れるレベルです。PC作業中もキーボード・マウス操作で全く気にならない。手首への圧迫感がゼロというのが、スマートウォッチから乗り換えた自分にとっての決定打でした。結婚指輪との干渉は、指の使い分けで対応しています。

RingConn Gen 2は2〜3gという重さが数字どおりほとんど存在感がありません。タイピングや物を持つ動作での違和感もほぼなし。ただし、指を曲げるときや物をぎゅっと握るときに「あ、つけてたな」と意識する瞬間はあります。1ヶ月経っても完全には消えませんでした。邪魔というほどではなく、存在を思い出す程度。内側の2つの突起でセンサーの向きが自動で決まる設計は、毎日の装着がストレスフリーで地味にありがたいです。

数字だけ見たらRingConn Gen 2が軽いんですが、1ヶ月後に「つけてること忘れてた」のはOura Ring 4の方でした。ここは意外。

睡眠トラッキングの精度 — 同じ夜に2つ装着して比べてみた

Oura Ring 4とRingConn Gen 2を同じ夜に両方つけて寝てみました。左右の手に1つずつ。約5時間睡眠の夜のデータです。

測定項目

Oura Ring 4

RingConn Gen 2

睡眠スコア

53(要注意)

61(良好)

ベッドにいた時間

1:23〜6:19(4時間56分)

1:23〜6:15(4時間52分)

実際の睡眠時間

4時間19分

4時間27分

睡眠効率

88%

91%

入眠までの時間

12分

記載なし

浅い睡眠

75%(3時間14分)

50.7%(2時間22分)

レム睡眠

14%(36分)

21.4%(1時間)

深い睡眠

11%(29分)

23.2%(1時間05分)

平均血中酸素

94%

97%

睡眠時の呼吸

最適(乱れなし)

正常(特記なし)

同じ夜、同じ体で寝ているのに、睡眠ステージの判定がまるで違います。Ouraは浅い睡眠75%・深い睡眠11%。RingConnは浅い睡眠50.7%・深い睡眠23.2%。深い睡眠の判定が2倍以上違います。Ouraの方が少しの寝返りや心拍変動でも「浅い睡眠」にカウントする、厳しめのアルゴリズムです。

一方、ベッドにいた時間と睡眠効率はほぼ一致。センサーの基本性能は両者とも信頼できて、差が出るのはアルゴリズムの部分です。Oura Ringは心拍数計測で医療機器との一致率99%台というデータが公表されており、厳しめの判定の方が実態に近いと判断しています。このデータを見てから、23時台には布団に入るようになりました。

RingConn Gen 2は自動の睡眠時無呼吸モニタリングに対応しています。判定はOuraより優しめですが、子育て中の5時間睡眠に対して睡眠スコア63点をつけてくる正直さはあります。「もう少し寝てくれ」と毎朝リングに言われている気分です。

睡眠トラッキングの精度ではOura Ring 4の勝ちです。

ランニングコストの実態 — 2年間で2万円以上の差が出る

スペック表だけ見て「本体価格ほぼ同じじゃん」と思った人、2年後に後悔するかもしれません。

Oura Ring 4は、アプリの全機能を使うのに月額¥999(年額¥11,800)のサブスクリプションが必要です。サブスクなしだと3項目の基本スコアしか見られません。18経路センサーで精密にデータを取ってるのに、月額払わないと見られない。ここはモヤっとします。最安本体¥52,800に年額プラン2年分を足すと、2年間の総コストは¥76,400〜。

RingConn Gen 2はサブスク不要です。アプリ永年無料で全機能が使えます。最安¥52,800の買い切り。2年で2万円以上の差が出ます。買い切りで全機能が使えるという安心感は、長く使うほど効いてきます。

この差をどう見るかは人によります。Oura Ring 4の睡眠データの精度に月額¥999の価値を感じるなら十分にペイする投資です。一方で「サブスク疲れ」している人にとって、RingConn Gen 2の買い切りモデルはかなり魅力的です。

コスト面ではRingConn Gen 2の勝ちです。

アプリのUI対決 — 毎朝開くものだからこそ差が出る

スマートリングのアプリは毎朝開くものです。だからこそUIの良し悪しが日々の満足度に直結します。

Oura Ring 4のアプリは、UIがモダンで洗練されています。広告やノイズが少なく、睡眠スコア・アクティビティ・ストレスレベルを一画面で確認できます。見たいデータへのアクセスが速く、毎朝チェックする習慣が自然に生まれました。一定時間の集中作業後に休憩通知が来るのも、地味だけどありがたい機能です。毎朝チェックする習慣が自然に生まれました。

Oura Ring アプリイメージ
Oura Ring アプリイメージ

RingConn Gen 2のアプリは、情報量の多さが特徴です。棒グラフ・折れ線・ピボット型など多様なグラフで日々の変化を可視化してくれます。ストレスチェックは4段階のニコちゃんキャラがコメント付きで表示されて直感的にわかります。「カフェインを控えましょう」「運動を取り入れましょう」のような具体的な健康アドバイスが出てくるのも面白い。目標設定も細かくて、平均睡眠時間や就寝時刻の目標を設定すると毎朝リマインドしてくれます。そして何より、これが全部サブスクなしで使えます。

RingConn アプリイメージ
RingConn アプリイメージ

僕は「毎朝さっと確認して閉じる」派なので、Oura Ring 4のシンプルさの方が合っていました。じっくりデータを眺めたい人はRingConn Gen 2の方が合っています。

アプリUIではOura Ring 4がわずかにリードです。

バッテリー持ち — 充電のめんどくささが全然違う

Oura Ring 4はスペック上5〜8日。入浴中に充電するサイクルで運用すれば、残量不足の心配はありません。30分で約30%回復するので、お風呂に入っている間に十分です。24時間つけっぱなしでも充電タイミングに困らないのがいいです。

RingConn Gen 2はスペック上最大12日。さらに充電ケース併用で最大150日まで延長できます。充電時間は約90分とOura Ring 4より長いですが、そもそもの持ちが良いので充電頻度自体が少ない。週に1回充電すればいい生活は、精神的にかなり楽です。

バッテリー持ちではRingConn Gen 2が上。Oura Ring 4も「入浴中充電」で実用上困りませんが、余裕の差はあります。

気になったポイント・デメリット比較

Oura Ring 4のデメリット:

  • サブスクが必須 — 全機能にアクセスするには月額¥999(年額¥11,800)が必要です。サブスクなしだと基本スコア3項目だけ。精度の高いデータを取っているだけに、ここはもったいない。年額プランなら月あたり約980円です。
  • サイズ選びの罠 — アメリカ式サイズの別体系なので注意が必要です。実際に一度交換しました。購入前にサイジングキットを取り寄せることを強くおすすめします。

RingConn Gen 2のデメリット:

  • バイブレーション非搭載 — これが一番惜しい。振動アラームで自然に目覚めるという、スマートリングに最も期待したい機能の一つが使えません。バイブさえあれば完全にスマートウォッチを卒業できたんですが、ここだけ残念。結局スマホアラームとの併用が必要です。
  • サイズ表記の違い — こちらもUS基準で日本表記と異なります。Oura Ring 4と同じ問題ですが、スマートリング全般の課題ですね。

用途別おすすめはこれ

  • 睡眠の質を本格的に計測・改善したいOura Ring 4。同時装着比較で実証した精度の高さは、RingConn Gen 2と明確に差があります。サブスク代は「睡眠への投資」だと思えば安い。
  • 機械式時計と重ね付けしたい・手首を空けたいRingConn Gen 2。機械式時計好きでも健康管理ができる重ね付け想定の設計です。手首にはお気に入りの時計、指にはスマートリング。
  • サブスク不要でランニングコストを抑えたいRingConn Gen 2。買い切り¥52,800で全機能。2年間で2万円以上浮きます。
  • 睡眠時無呼吸が気になるRingConn Gen 2。自動検出で手間なくモニタリングできます。

まとめ:迷ったらOura Ring 4を選べ

冒頭で「手首にゴツい塊をつけて寝るのがストレス」と書きましたが、リングに変えたらそれがゼロになった上に、睡眠データの精度も上がりました。もうスマートウォッチには戻れません。

Oura Ring 4は、サブスクこそ必要ですが、睡眠トラッキングの精度は同時装着比較で実証済みです。アプリはシンプルで毎朝の確認が苦にならない。1ヶ月後にはつけていることを忘れるレベルになりました。「睡眠を本気でどうにかしたい」なら、これ一択だと思います。同じ夜に両方つけて寝た結果、睡眠ステージの判定に明確な差が出た。月額¥999の価値はこの精度にあります。

RingConn Gen 2は、サブスク不要の買い切りモデルとして完成度が高く、バッテリー持ちでもOura Ring 4を上回ります。2年間の総コストで2万円以上安く済むのは大きい。バイブレーション非搭載だけが本当に惜しいですが、それ以外に不満はありません。1ヶ月使いましたが、手放す気にはなれません。

どちらも「買い」ですが、迷ったらOura Ring 4。睡眠データが信用できないと、そもそもリングをつける意味がないので。