2026年9月時点の情報です。Galaxy Ring 2は今後の発表次第でこの記事の内容が古くなる可能性があります。
結論から言うと、Galaxy Ring 2はまだ出ません。発売日はおろか、正式な発表すらまだです。2026年7月22日にロンドンで開催されたGalaxy Unpackedにも、Galaxy Ring 2は姿を見せませんでした。
ただし「存在しない」わけではありません。Unpacked終演直後の記者ブリーフィングで、Samsung MX事業部門を率いるTM Roh氏が、後継モデルの開発を進めていることを認めています。デジタルヘルス部門トップのDr. Hon Pak氏も、Forbesの取材で同様の趣旨を語っています。つまり「作っていない」のではなく「まだ話せる段階じゃない」というのが、いまのSamsungの立ち位置です。
この記事で知りたいことは、たぶん2つに絞られると思います。ひとつは「iPhoneでも使えるようになるのか」、もうひとつは「初代を今買っていいのか」。どちらも確定した答えはありませんが、材料は揃っています。Samsungが公式に言ったこと、海外メディアが報じていること、そしてまだ誰も言っていないこと。この3つを混ぜずに、順番に見ていきます。
現時点で分かっていること
まず全体像を表にまとめます。情報源の種類は「公式発言」「報道」「不明」の3つで分けました。
項目 | 内容 | 情報源の種類 |
|---|---|---|
開発中かどうか | Samsung幹部2名が、Galaxy Ring 2の開発を進めていることを認めている | 公式発言 |
2026年7月Unpackedでの発表 | 発表なし。Galaxy Ringへの言及は初代のFDA睡眠時無呼吸検知認可のみだった | 事実 |
発売時期 | 2026年中は「事実上不可能」で、2027年初頭が有力とする報道が複数ある | 報道 |
発表の場 | Galaxy S27シリーズと同時期(2027年1〜2月頃)のUnpackedになるとの見立て | 報道 |
iPhone対応 | Samsung幹部は否定も肯定もせず、含みを持たせる発言にとどめている | 公式発言(非確約) |
バッテリー | 現行の最大7日間から9〜10日間に延長される見込みとの報道 | 報道 |
装着感・センサー | 薄型化・軽量化、体温センサーの高度化、睡眠精度の向上に取り組んでいるとの報道 | 報道 |
価格 | 初代と同水準になるとの報道が1件あるが、他の大手メディアでは確認できていない | 報道(単独ソース) |
発売延期の背景 | Ouraとの特許紛争、初代の販売鈍化、市場規模、フラッグシップの発売計画との兼ね合いを挙げる報道 | 報道 |
正式名称・型番 | 公式発表なし。「Galaxy Ring 2」は便宜上の通称 | 不明 |
Samsungは何と言っているか
ここは、Samsung自身の発言だけを拾います。
2026年7月22日、ロンドンで行われたGalaxy Unpacked終了後の記者ブリーフィングで、Samsung MX事業部門長のTM Roh氏はGalaxy Ring 2について問われ、開発が進んでいることを認めました。市場と消費者の需要を見極めながら「advanced development(高度な開発段階)」にあると述べ、新製品は機械的・周期的に出すものではなく、消費者の需要と技術革新を実際に反映できる段階で出すものだ、という趣旨も語っています(Tom's Guide)。
同じころ、SamsungでデジタルヘルスチームのトップをつとめるDr. Hon Pak氏がForbesの取材(2026年6月25日)に応じ、他社のリングと比べてもセンサー自体の差は大きくなく、「サービスをどう作るか、ソフトウェアの差別化がすべて」と述べています。iPhone対応について直接聞かれた場面では、「I'm smiling, but I can't say anything(笑ってしまいますが、何も言えません)。いくつかの発表と、今後のニュースにはきっと満足してもらえると思います」と答えました(Wareable)。
この2つの発言から確実に言えるのは、Galaxy Ring 2が実在し、開発が進んでいるという事実だけです。発売時期、価格、iPhone対応について、Samsungは一言も確約していません。
いつ出そうか
ここからは報道ベースです。断定はできません。
韓国メディアETNewsが2026年5月に伝えたところによると、Galaxy Ring 2が2026年中に発売されるのは「事実上不可能」とのことです。この報道を受けて、海外メディアの多くが2027年初頭の発売を有力視しています(Android Central、Tom's Guideほか)。具体的には、Galaxy S27シリーズと同時期に開かれるとみられる2027年1〜2月頃のGalaxy Unpackedが発表の場になるのでは、という見立てです。
延期の背景として複数のメディアが挙げているのが、Ouraとの特許紛争です。Ouraが特許侵害を主張して米国際貿易委員会(ITC)に申し立てを行い、Samsung側も米国の地方裁判所でOuraを提訴して応戦しています(SamMobile)。加えて、初代の販売が当初の勢いほど伸びなかったこと、スマートリング市場全体の成長速度、フラッグシップ製品群の発売スケジュールとの兼ね合いも、延期の理由として報じられています。
価格については、初代と同じ水準になるという報道が1件見つかりました(2026年8月13日、BigGo)。ただしこの情報は他の大手メディアでは確認できておらず、単独ソースの域を出ません。この記事では価格の見込みを「不明」として扱います。
iPhoneに対応するのか
ここは特に、噂の域を出ていないことをはっきりさせておきます。
初代Galaxy Ringは、対応OSがAndroid 11.0以降に限られており、iPhoneでは使えません。Galaxy Ring 2でこの制限が外れるのでは、という期待は、前述のDr. Hon Pak氏の「笑ってしまいますが、何も言えません」という発言をきっかけに広がりました。この発言を受けて海外メディアの複数が「iPhone対応の可能性」を見出しにしていますが、これは記者の質問に対して否定しなかった、という以上の意味を持ちません。Samsungが「対応する」と明言した事実は、2026年9月時点で確認できていません。
Galaxy Ringはディスプレイを持たない設計なので、技術的にはiPhoneとの連携がしやすいはずだ、という指摘も報道にはあります。Galaxy WearableアプリとSamsung HealthアプリがiOSに対応すれば実現できる、という理屈です。ただしこれも「技術的には可能」という推測であって、Samsungの計画を示すものではありません。iPhoneユーザーがGalaxy Ring 2に注目する理由にはなりますが、確約と誤解しないようにしてください。
初代Galaxy Ringは今買っていいのか
ここが一番の関心だと思います。判断材料になりそうな事実を並べます。
まず時間軸です。海外メディアの報道通りGalaxy Ring 2が2027年初頭になるなら、初代は発売から丸2年、これから買っても1年以上は最新世代として使えることになります。指輪型デバイスのハードウェアはスマートフォンほど毎年大きくは変わらないので、「型落ち」を過度に気にする必要は薄いはずです。
次に在庫です。Samsung公式の購入ページには「一部選択いただけないカラー、サイズは生産が終了しております」という注記があります。実際、チタニウム ブラックのサイズ14など、個別の商品ページで「販売終了」の表示を確認したものもありました。希望のカラー・サイズがある場合は、選べなくなる前に確認しておいたほうがいいと思います。値下げやセールの情報は、2026年9月時点では見つかっていません。
価格は発売時から変わらず63,690円(税込)です。この価格で、加速度センサー・光学式の心拍センサー・皮膚温度センサーを積み、公称バッテリーは最長7日間。Galaxy Ring 2が9〜10日間に伸びるという報道が本当なら、その差は次世代を待つ理由になり得ます。ただし発売がまだ半年以上先(早くても2027年初頭)である以上、「今すぐ使いたい」「サイズ・カラーの選択肢を確保したい」なら初代を選ぶ理由は残っています。逆に「新しいものが出るまで様子を見たい」人は、少なくとも数ヶ月は待つことになります。
Galaxy Ring以外の選択肢
iPhoneユーザーで、Galaxy Ring 2のiOS対応を待つべきか迷っている場合は、すでにiPhoneでも使えるスマートリングが選択肢になります。weargraphyでは実際にOura Ring 5、RingConn Gen 3、SOXAI RING 2を使っています。
Oura Ring 5は本体65,800円から(上位カラーは81,800円)で、月額999円のOura Membershipが実質前提になりますが、心拍数の精度は医療機器と99%台で一致し、実測でもほぼ9日間のバッテリーを確認しています(1か月半使ったレビュー)。
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Oura Ring 5
サブスクを増やしたくない場合は、RingConn Gen 3が候補になります。59,800円〜61,800円の買い切りで、睡眠検出の誤差は実測±5分、睡眠時無呼吸検知の公称精度はPSG比90.7%。バッテリーは振動アラートをオンにしたままでも実測13日間もちました(RingConn Gen 3のレビュー)。

RingConn Gen 3
着け心地の軽さを優先するなら、SOXAI RING 2(39,980円、重さ2.1〜2.7g)も選択肢です。サブスク不要で、着けていることを忘れるくらい軽いのが特徴です(SOXAI RING 2のレビュー)。

SOXAI RING 2
この3機種以外にも、価格帯や機能で選べるスマートリングが増えています。9機種を横に並べて比較したスマートリング比較記事で、目的別のおすすめ早見表も用意しているので、あわせて確認してみてください。



