2026年7月にRingConnシリーズ待望の新製品である「RingConn Gen 3」が発売されました。

RingConnシリーズ待望の振動アラーム機能が追加され、さらには血管ヘルス機能という新要素も引っ提げて、サブスク不要で約6万円という内容です。

さらに、今回からブランドアンバサダーとして日本人なら誰でも知っているプロフィギュアスケーターの荒川静香さんを起用し、本格的に浸透させていくというメーカーの意志すら感じる製品です。

ただ、睡眠や健康管理が注目されている中で、いきなり約6万円の投資をするのはそれなりの勇気もいるところです。

この記事は「RingConn Gen 3 レビュー」として、1バッテリー実測推移やウェアラブルバンドとの心拍精度の直接比較、睡眠検出の実測値までを、発売直後から約3週間使った実感で書いていきます。

RingConn Gen 3装着
マットな質感で普段着とも合わせやすいです。

RingConn Gen 3の価格・スペック一覧

まずは客観的なスペックから。RingConn Gen 3は2026年7月に日本発売されたスマートリングで、価格はマットブラックを含む3色が¥59,800(税込)、ブラッシュドシルバーとブラッシュドローズゴールドが¥61,800(税込)です。前モデルのGen 2から測定項目はほぼ据え置きつつ、振動フィードバックモーターを積んで「スマート振動アラート」に対応したのが最大の変更点です。

RingConn Gen 3の充電器とサイジングキット
左が充電ケース、中央が本体、右がサイジングキット

価格

¥59,800〜¥61,800(税込・カラーにより異なる)

発売日

2026年7月2日(日本)

カラー

フューチャーシルバー / ロイヤルゴールド / マットブラック / ブラッシュドシルバー / ブラッシュドローズゴールド

素材

チタン合金 / 医療グレードエポキシ / PVDコーティング

厚さ / 重量

2.3mm / 2.5〜3.5g(サイズにより変動)

サイズ展開

6〜15号(全10サイズ / US式)

バッテリー

振動アラートON時 10〜12日 / OFF時 11〜14日

充電時間

リング約90分 / ケース約120分

防水

IP68 / 10気圧防水(100m)

センサー

光学式心拍センサー / 温度センサー / 3軸加速度計 / 振動フィードバックモーター

接続 / 対応OS

Bluetooth 5.0 / iOS 17.0以降 / Android 10.0以降

アプリ連携

Apple ヘルスケア / Google Health Connect

主要機能

血管ヘルス傾向 / スマート振動アラート / 睡眠分析 / 心拍・HRV・SpO2・呼吸数・皮膚温度・ストレスモニタリング

サブスク

不要

ポイントは、この機能量でサブスク不要という点です。Ouraのように月額課金で機能が開くタイプではなく、6万円払えばそれ以降の追加費用はかかりません。測定項目はGen 2とほぼ同じですが、振動アラート対応と、そのぶんの重量増(といっても指では気づけないレベル)が世代の違いです。

実際に使ってわかったこと

サイジングで届いたリングは、きつくも緩くもなかった

RingConn Gen 3フィット
隙間なく、きっちり固定

装着感の前提として、サイズがちゃんと合っているかが全てです。RingConn Gen 3はサイジングキットで採寸してから注文するので、届いたリングは形が全く同じものでした。おかげできつくも緩くもなく、指にすっと収まりました。

就寝時と日中で装着感が変わることもなく、基本つけっぱなしでいけます。重さは公式スペック通りでGen 2より重いのですが、正直、指の上ではほとんど体感できませんでした。チタン合金なので見た目の存在感はしっかりあるのに、着けている重さはほとんど感じません。

睡眠検出は実測±5分。心拍は運動中こそ強い

睡眠データ

健康トラッキングは睡眠と日常の管理が中心の使い方になりました。睡眠検出の精度は3日分を実測比較したところ、誤差は±5分程度。かなり正確です。ズレを感じたときはアプリの編集機能で修正もできます。

心拍精度はGoogle Fitbit Airと同条件で比べました。安静時はRingConn 83回/分に対しFitbit 72回/分、約4kmジョギング後はRingConn 154回/分に対しFitbit 173回/分。多少の誤差はありますが、気になるレベルではありません。

むしろ面白かったのは運動中です。手首のバンドは動くとどうしてもセンサーがブレますが、指は密着しているぶんズレにくい。運動中のずれにくさは指のほうが圧倒的でした。

血管ヘルス傾向は「24時間見張る」タイプの機能

目玉機能の血管ヘルス傾向は、瞬間的に血圧を測るものではありません。生活習慣や睡眠データから血管への負荷傾向を24時間継続でモニタリングし、長期的な変化をアプリで可視化していくタイプです。

ここは期待の仕方を間違えると肩透かしを食うので、後半の「買う前に知っておきたいこと」であらためて注意点を書きます。

アプリのデータは見やすい。ウィジェット化がおすすめ

RingConn Gen 3アプリUI

アプリのデータは見やすいです。数値やグラフが一目でわかって、詳細を見たいときはワンタップで開けます。Apple ヘルスケアとも連携できるので、他の健康データと一元管理したい人にも合います。

個人的におすすめなのは、スマホのウィジェットに測定項目を追加して、トップ画面に出しておく設定です。強制的に目に入るようにしておいて、気になる項目をタップすればアプリに飛べる。この一手間で、後述する「リングは意識しないと開かない問題」がだいぶ和らぎます。

振動アラートありでも13日持ったバッテリー

RingConn Gen 3バッテリー
磁石で固定され、中央が光ります。

ここが今回いちばん語りたいところです。公式のバッテリー持ちは振動アラートなしで11〜14日、ありで10〜12日。僕はサイズ9号・振動アラートありという消費が多い条件で実測しました。

結果、1日目の朝94%からスタートして、13日目に4%まで持ちました。振動アラートありでも公式発表以上の持続力です。推移はこんな感じでした。

  • 1日目 朝94% → 2日目 84% → 3日目 77% → 4日目 70%
  • 5日目 64% → 6日目 57% → 7日目 49% → 8日目 39%
  • 9日目 32% → 10日目 25% → 11日目 18% → 12日目 11% → 13日目 4%

グラフにすると綺麗な右肩下がりですが、よく見ると1日で減りが大きい日があります。調べたら、消費率が高い日はアラームが起動した日ときっちり一致していました。振動を鳴らすとやっぱり食うんだな、と数字で納得しました。

とはいえ実運用では、多くの人が入浴時にリングを外してケースに入れるはず。そのタイミングで勝手に充電されるので、バッテリー持ちはほとんど気にする必要がありません。「気づいたら充電されてる」の安心感は大きいです。

買う前に知っておきたいこと

RingConn Gen 3は良い製品ですが、リングという形ゆえの引っかかりもいくつかあります。買ってから「聞いてないよ」とならないように、先に出しておきます。

購入前にサイジングキットでの採寸が必須

RingConn Gen 3サイジングキット
本体から電子機器を抜き取ったリングだけ届きます
RingConn Gen 3サイジング中
10号をサイジング中。大きかったので9号にしました。

RingConnはメーカー提供の無料サイジングキットで採寸してから注文します。本体約6万円と決して安くないので、面倒くさがらず丁寧にやるのが無難です。

ややこしいのが、号数がアメリカ式で日本式と違うこと。Gen 2を買ったときは指に糸を巻いて円周を測り、US号数に変換して注文しましたが、不慣れな人にはおすすめしません。素直に無料キットを取り寄せて実物で合わせるのが、結局いちばん確実です。

血管ヘルス傾向は血圧計がないとフル活用できない

血管ヘルス機能は、血圧計で測定した値を手動でアプリに入力する必要があります。しかも複数回記録するほど精度が増す仕組みなので、血圧計を持っていない人はすぐには本領を発揮できません。

ただ、これは「血圧計を1台用意すれば解決する」話でもあります。継続モニタリング自体はリング単体で動くので、まずは傾向を眺めつつ、必要になったら家庭用血圧計を足す、くらいの温度感で問題ないと思います。

目覚ましアラームは非搭載。アプリも意識しないと開かない

振動フィードバックモーターが載ったので目覚まし代わりを期待したのですが、目覚ましアラーム機能はいまだに未搭載です。スマートリングだと難しい機能なのかもしれません。ここは次のアップデートに期待したいところ。

あとは習慣化の話です。「意識しないとアプリを開かない」。スマートウォッチなら時間を確認するついでにデータも見られましたが、リストにはそれがありません。時計と違って、リングは自分から見に行かないと開かないんです。

ここは前述のウィジェット設定でだいぶ解決します。スマホのトップに数値を常駐させれば、嫌でも目に入る。道具側が習慣化してくれないぶん、こちらの環境を整えれば十分カバーできます。

こんなシーンで活躍する

睡眠と日常の健康管理をゆるく続けたい人に、いちばんハマります。就寝時と日中で装着感が変わらず基本つけっぱなしでいけるので、寝るときも外さずそのまま。翌朝には睡眠データが±5分の精度でまとまっている、という運用が自然に回ります。手首に何かを着けて寝るのが苦手だった人ほど、リングの快適さに驚くはずです。

運動中の心拍をなるべく正確に取りたい人にも効きます。ジョギングやワークアウトで手首バンドがずれてデータが乱れる経験がある人には、指装着のズレにくさが刺さります。安静時から運動後まで通して、破綻のない心拍が残ります。

ランニングコストをかけたくない人にも向いています。サブスク不要なので、6万円を払い切ってしまえばあとは無料。健康管理を「毎月の出費」ではなく「一度きりの投資」として考えたい人には、この設計はありがたいです。

他の製品と比べてどう?(Google Fitbit Airとの比較)

RingConn Gen 3とGoogle Fitbit Air

心拍精度をGoogle Fitbit Airと同条件で比較した結果は、こんな感じでした。

計測シーン

RingConn Gen 3

Google Fitbit Air

安静時心拍

83回/分

72回/分

約4kmジョギング後

154回/分

173回/分

数値には多少の差がありますが、どちらが正解とも言い切れない範囲で、実用上は気になりません。差が出るのはむしろ運動中の安定性で、手首より指のほうがセンサーがずれにくく、暴れた値が出にくいのがRingConnの強みです。正確さを求めるならRingConnが有効、という結論になりました。

心拍精度比較
左がRingConnのアプリ、右はGoogle Healthのアプリ

なお、その他の測定項目はGen 2とほぼ同じです。Gen 2の詳細は以下で紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

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まとめ:RingConn Gen 3は「健康管理をゆるく続けたい人」の最適解

1ヶ月使い切った結論として、RingConn Gen 3は買う価値のある一台です。とくに次のような人には自信を持っておすすめできます。

  • 睡眠と日常の健康管理を、着けっぱなしでゆるく続けたい人
  • 運動中の心拍を手首より正確に取りたい人
  • サブスクなしで健康デバイスを持ちたい人
  • チタン合金の質感と、傷が目立たないマットブラックが好みの人

購入前に頭に入れておきたいのは、①注文前にサイジングキットで採寸する一手間、②血管ヘルス傾向をフル活用するには血圧計での手動入力が要ること、③目覚ましアラームは未搭載で、アプリは自分から開きにいく必要があること。この3つです。どれも致命傷ではなく、ウィジェット設定や血圧計の追加で十分カバーできる範囲でした。

1ヶ月使ってもチタンボディは新品そのままで、マットブラックは小傷も見当たりません。健康管理への投資と思えば、約6万円は決して高くない。人によって温度差はあると思いますが、僕はこのリングを外す気になれませんでした。スマートリングデビューにも、乗り換えにも、十分すすめられる一台です。